AGA治療薬は「守り」「攻め」2タイプ
抜け毛を止める作用を持つフィナステリド製剤とデュタステリド製剤、発毛を促すミノキシジル製剤の2タイプの薬剤があります。
ドクターズヘアではどちらか一方ではなく、フィナステリド製剤とデュタステリド製剤の両方をセットで処方。攻めと守りのAGA治療を同時に行います。
さらに亜鉛を中心としたサプリメントとオリジナルシャンプーで治療をアシストします。
※2020年8月の情報を元に作成した記事です。
【守り】抜け毛を止める | 【攻め】発毛を促す | |
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毛髪の成長を妨げる、男性ホルモンの一種に作用。 | 血行促進で毛母細胞の働きを活性化。 | |
フィナステリド製剤 | デュタステリド製剤 | ミノキシジル製剤 |
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【守り】抜け毛を止める | |
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毛髪の成長を妨げる、男性ホルモンの一種に作用。 | |
フィナステリド製剤 | デュタステリド製剤 |
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【攻め】発毛を促す |
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血行促進で毛母細胞の働きを活性化。 |
ミノキシジル製剤 |
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抜け毛を止める「守り」系 フィナステリド製剤とデュタステリド製剤
フィナステリド製剤・作用
AGAの主な原因は、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの一種が、毛髪の成長を妨げるためと考えられています。その物質の影響で、毛髪は太く長く成長する前に抜け落ちてしまうのです。
この薬は脱毛の原因物質であるジヒドロテストステロンの産生をおさえることで、脱毛を防ぎます。
フィナステリド製剤・特徴
もともとは前立腺肥大症の治療薬ですが、使用者から「毛が生えた」という報告が相次ぎ、改めて育毛薬として開発されました。
60カ国以上での使用実績があります。安全性が高く、副作用も少ないようです。
男性型脱毛症にのみ有効です。円形脱毛症や女性の薄毛には適応しません。
フィナステリド製剤・用法
1日1回経口服用。必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgが上限。
フィナステリド製剤・副作用
- 肝臓の症状
- (だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。)
- 性機能の低下
- (勃起機能不全、射精障害、精液量減少、リビドー減退)
デュタステリド製剤・作用
フィナステリド製剤と共通です。
デュタステリド製剤・特徴
フィナステリドに次ぐ第二のAGA治療薬。作用はフィナステリド製剤と同じですが、フィナステリド製剤よりすぐれた発毛効果を期待できると言われています。ただしフィナステリド製剤に比べて使用実績が少なく、副作用の発生頻度が若干多い。
デュタステリド製剤・用法
1日1回経口服用。必要に応じて適宜増量できるが、1日0.5mgが上限。
デュタステリド製剤・副作用
フィナステリド製剤と共通です。
発毛を促す「攻め」系 ミノキシジル製剤
ミノキシジル製剤・作用
髪が抜けている箇所に新たに毛を生やす「攻め」の効果が特徴。
血管拡張作用により血行を促進することで毛母細胞に栄養素を届け、発毛を活性化させる。
ミノキシジル製剤・特徴
高血圧患者の血管拡張薬として開発されたが、内服を続けたところ発毛効果があるとわかり、AGA治療に用いられるようになった。
内服薬と外用薬があり、内服薬の方が浸透率が高い分効果が早いが、副作用が出やすいため、事前の検査と医師の指導のもとでの服薬することが重要。
※外用薬は市販されていますが、内服薬は医師の処方のみ。個人輸入は危険なので絶対にやめましょう。
ミノキシジル製剤・用法
内服薬・1日1回経口服用。
外用薬・1日2回、1回1mL塗布を頭皮に直接塗布。
ミノキシジル製剤・副作用
心臓血管系の副作用(頭痛、むくみ、動悸、心臓周囲に水が溜まるなど)。体毛が濃くなる。
外用薬の場合、かぶれやかゆみ。